Kaiseki/日
(懐石料理)

 一汁三菜をたてまえとする、茶事の食事。向附(膾)、御汁(味噌仕立)、椀盛(煮物)、御菜(焼物)から成り立つ。時に応じてさらに預鉢、強肴などを持ち出す場合もある。

 利休七則にある「茶は服のよきように、炭は湯の沸くように、夏は涼しく、冬は暖かに、花は野にあるように、刻限は早めに、降らずとも傘の用意、相客に心せよ」という”もてなし”が茶事の真髄となる。懐石料理を簡略化したものを点心という。また料亭や割烹などで供される饗応料理である会席料理とは意を異とする。