チーズは人類の最も古い食物のひとつであると、ラルース・チーズ辞典の序文にロベール・J・クルティーヌは記している。千年の歴史をもつシャン パーニュ地方のマロワール修道院(Abbaye de Maroilles/fr)で作られるチーズ、マロワール(Msroilles/fr)は、聖ジャン(Saint-Jean le Baptiste/fr、聖ヨハネ)の祭日(イヴ)にあたる6月24日に仕込み、聖レミ(Saint-Rémy(Rémi)/fr、496年のフランク王 クロヴィス1世のカトリック改宗に立ち会ったランス司教、フランスの守護聖人)にあたる10月1日に司祭に納める習わしがある。そしてこの地方の 葡萄園では農夫にも振る舞われ、家庭ではタルト・オー・マロワール(Tarte au
Maroilles/fr)を焼き豊穣を祝わう。