中国地方で役用牛として飼われていた在来種にヨーロッパ大陸系のシンメンタール種、エアシャー種、ブラウンスイス種などのスイス原産の乳用牛や、イングランド西南部デボン州原産の乳肉兼用牛、デボン種などを交雑し、大正期に”改良和種”の名前で誕生。
1937年に役用牛として”黒毛和種”という名称で登録され、その後も改良され続け現在では和牛の95%を占める。元来役用牛に乳用牛を交雑しているため、筋肉の繊維が粗いことからサシと呼ばれる脂肪の中に筋肉が大理石模様(霜降り)のように入る肉質が特徴。飼料にはビール粕(*1)を大量に与え、肥育期間短縮と個体の消費エネルギー抑制のため放牧を控え牛房とよばれる牛舎で肥育する。
現在飼育されている黒毛和種の母牛の99.9%以上は、但馬牛の田尻号(*2)を祖に持つことから、兵庫県美方郡香美町小代(おじろ)は黒毛和種の故郷といわれる。
(*1)=ビール粕は、日本のビール粕。日本のビールには、麦芽やホップ以外に、米、とうもろこし(コーン)、でんぷん(スターチ)、糖類などが使われる。
(*2)=2012年、全国和牛登録協会の調査で明らかになった。
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“プライム・アンガス牛”と、その他の牛種 (牛図鑑)
<美味しいお肉の話 その4>
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“プライム・アンガス牛”についての独り言
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